共働きの家庭の小学生は寂しい?
共働きの家庭の小学生は皆、寂しい思いをしているのでしょうか?
●「働いているママ」が当たり前であった保育所時代
子ども達がまだ皆保育園生の頃、周りのママ達はみんな当然、「働くママでした」。
なので、子ども達にとっては
大人→父親も母親も働くのが当然
子ども→父親も母親も働いているのだから、子どもである自分たちは1日中保育所にいるのが当然
そんな世界でした。
●小学校で初めて子どもが知る世界
今、長女は小学2年生になりました。
1年生の頃はまだ生活に慣れるのが必死だったので、小学校後の学童が嫌だなどと言うこともありましたが、まだ母親が働いていることに疑問は持たなかったようです。
2年生になるとだいぶ余裕が出てきて、友達も増えてきました。
以前は保育所のお友達と固まっていることが多かったのですが、最近は幼稚園出身の子達と仲良くしています。
すると、気付いてくるのですよね。
今まで自分が過ごしてきた環境が、決して当たり前のことではないことに。
「私のお母さんは働いていて家にいないけれど、友達のお母さんは夕方は必ず家にいる。
私は小学校が終わったら学童に行かなければならないけど、お友達は暗くなるまで公園で遊んでいる。」
●働くママはかなりの人数!でも子どもはそれが分からない
今、1クラス約30人中、10人以上が放課後学童へ行っているようです。
私の住んでいる市では、学童以外にも、無料で預かってくれるところがあるので、それもあわせるとかなりの人数の家庭の母親が働きに出ているようです。
今の時代、働くママは決して珍しい訳ではありません。
むしろパートタイムも合わせると、働いていない母親はほとんどいないのでは?という状況です。
でも、まだまだ長女は狭い世界しか知りません。
「私のお友達のお母さんはみんな家にいるのに、なぜ私は朝も自分で鍵を閉めて学校に行き、帰りも自分で鍵を開けて家に入り、お母さんが帰るのを待っていなければならないの?」
となる訳です。
●働きが働き始め、寂しかった私の小学生時代
私も小学4年生になった頃、母親が働き始めました。
その頃はまだ、私の友達の母親も働いていないことが多かった為、友達がとても羨ましく、また寂しかったことを覚えています。
なので、私は子どもが生まれたら仕事を辞めようとずっと思っていました。
でも、今の時代、子ども達の教育や、自分たちの老後資金のことを考えると、お金が必要です。
また、総合職で、しかも3回も産休・育休を取らせてくれる、しかも同僚・上司にも恵まれている会社を辞めてまうのは、とてももったいなくて、出来ませんでした。
●仕事を続ける?辞める?-子どもに選択させる
それでも、子ども達が精神的に参ってしまうようでは、働き続けることは出来ません。
私は、「母親が仕事をしていることのメリット・デメリット」それぞれを長女に教え、選択させました。
◯メリット◯
・旅行やディズニーランドに行ける
・好きなおもちゃや洋服を買ってあげられる。
・外食出来る
・好きな習い事が出来る
→母が仕事を辞めてしまったら、これらは全て出来なくなり、我慢しなければならない
●デメリット●
・登校・下校時は自分で自宅の鍵を開け閉めしめなければならない
・学童に行かなければならない。
・寂しい思いをする
長女は時間をかけて、「寂しい思いをしても、母親が働く方がいい」という選択をしました。
小学1年生にその選択をさせるのは酷だったかもしれません。
でも、私は長女の正直な気持ちを聞けて良かったです。
小学2年生の今も、長女のその選択は変わりません。
それでも、時には家に母親がいるお友達が羨ましくなり、嘘をついてまでして学童を抜け出し、友達の家に遊びにいってしまうこともありました。
その対応については、学校の担任の先生や学童と話をし、その都度対処しています。
●自分の子ども時代を教訓に-働いていることを言い訳にしない
長女へは、自分が小学生の頃寂しかった教訓をもとに、「働いているから無理」と言い訳にしないように努めています。
(なかなか上手くいかない場合が多いですけどね。)
私が小学生の頃寂しかった理由の一つに、朝、「母親が髪の毛を結んでくれない」というのがありました。
本当に些細な理由ですよね。
親になってから思えば、確かに朝はバタバタしていますしね。
でも、友達が毎日キレイに三つ編みして登校してくる姿が羨ましかったのです。
それに対し、私毎朝自分で結わなければならず、綺麗にできない。
お母さんにやってもらったら綺麗になるのに、忙しくてやってもらえない。
寂しい。。。
当時の私は思い切って母親にお願いしてみたのですが、仕事を言い訳に拒否されてしまいました。
母親にとっては、娘がそれほどまでに、羨ましくて、そして寂しく思っているなんて気付かなかったのでしょう。
でも、私にとっては今でもずっと覚えているくらい、「母親が仕事をしていたから出来なかったこと」なのです。
それが、一日だけでも、朝に少し時間を取って、きれいに三つ編みしてくれていたら。。。ここまで私の心の中で、寂しい思いがずっと残り続けることはなかっただろうな。。。と思っています。
私は今、毎朝、長女「髪の毛、結ってあげようか?」と聞いています。
長女は、私が忙しいのをよく分かっているので、始めは遠慮します。
でも、「今なら時間があるよ」と言うと、嬉しそうにゴムを持ってきて、髪型を指定します。
長女は私と性格が全く異なるので、恐らく朝髪の毛を結んであげたからといって、彼女の寂しさが減る訳ではないでしょう。
でも、長女が具体的に「◯◯をしてほしい」と言わない限り、私も分からないですし、そこはわざと察しないようにしてます。
(「やって欲しいことがある時は、具体的に言わないと、周りの人は気付かない」と教えているので。)
今は具体的に何をして欲しいか、長女は伝えてきませんが、もし伝えてきた場合、それを仕事で忙しいことを理由に断るのだけは、絶対にしないと心に決めています。
●親が思っているより、子どもは寂しいと思っていない。。。かも!?
最後に、親から見れば「子どもが寂しい思いをしている」と感じ、働いていくことを後ろめたく思いがちですが、案外、子ども達は大人が思っている程寂しく思っていない場合もあります。
長女も、「寂しい」と泣いていた時もありましたが、それが、「登校時間前迄に宿題が終わらなかったことの言い訳に上手く利用していた」ということもありました。
仕事を続けるか私自身が迷っているとき、長女は必ず
「お母さん、仕事辞めないでね!」
と言います。
そして、何気ない日常生活の中で、
「お母さんが◯◯で働いてくれていて良かった!私、この商品大好き♡」
と言ってくれます。
そんな時、私が仕事を続けるという選択は間違っていないんだな。。。と思えます。
もし、「仕事をしていると子どもが寂しい思いをしているのではないか?」と思ったら、一度思い切って自分の子ども達に聞いてみて下さい。
案外、「仕事しているお母さん、大好きだよ♡」なんて答えが返ってくるかもしれませんよ!